2023年1月に開催された自動運転、クルマの電子化・電動化、コネクティッド・カー、軽量化など、自動車業界における先端テーマの最新技術が一堂に介するクルマの先端技術展「第15回 オートモーティブ ワールド」に出展しました。
今回のブースでは、コミュニケーションロボット「BOCCO emo」を利用し、運転中や緊急時においてバイタルデータ測定、注意喚起、眠気防止、急ブレーキ検知など、ロボットとの対話やセンサ連携による新しい乗車体験を実現するロボット開発プラットフォームのデモを展示しました。また、ロボットによる安全運転支援の取り組みとして、クルマと人間のインターフェース(HMI:ヒューマンマシンインターフェース)に関する第一人者・名古屋大学 田中貴紘先生の研究内容を合わせて紹介いたしました。
本レポートは自動車業界にて新規事業を検討している担当者様、タクシーや長距離トラック運転手をケアされている企業担当者向けにまとめております。
「これ何ができるの?」と多くの方が興味を示してくださったのが、BOCCO emoによる運転支援デモでした。一人で運転していると、ハンドルから手を離せないけれど、疲労感や眠気が差したことはありませんか。同乗者がいることが心理面で安全運転に寄与すると言われているため、BOCCO emoが少し先の一時停止や制限速度をアドバイスをしたり、運転が少し荒くなって車の揺れを感じた時に、BOCCO emoが驚いたりする仕掛けをご紹介しました。
またBOCCO emoはハンズフリーで操作もできるので、「エモちゃん、運転疲れた」と愚痴をいうと面白い話をしてくれます。
名古屋大学の田中先生は、高齢者が運転する車にコミュニケーションロボットを同乗させ、安全運転をサポートする研究に取り組んでいらっしゃいます。実際にBOCCO emoを同乗させて公道で実験を行いました。
【動画】BOCCO emoがドライバー支援
高齢者ドライバーは「いつも車/人が来ないから見ない」といった慣れによる過信や、「運転への自信度の増加」が見られるそうです。同乗者から運転中に、運転に対してあれこれ言われるとイラっとしてしまうことはありますよね。「もうすぐ一時停止だよ」「ここの制限速度は何キロかな?」等、同乗者に代わってBOCCO emoが代弁してくれれば、安全運転しなくちゃいけないかなと思える世界観をご紹介しました。
また田中先生とはオンラインセミナーも実施させていただいております。
詳しくはこちらをご覧ください。
【動画】コミュニケーションロボット活用で目指すドライバー支援の最前線
ユカイ工学にとって初となる、業界特化型のイベントとなりました。自動運転、コネクティッドカー等の出展内容が多い中、弊社のかわいいコミュニケーションロボットBOCCO emoを車に同乗させる、業務改善に役立てるといった展示内容は若干珍しかったように感じました。高齢者ドライバーにとっては生活手段の1つになるため、BOCCO emoが安全運転をサポートできる世界を作り上げていきたいです。
また、2023年1月にラスベガスで開催されたCESに興味を持たれている方も多く来場いただきました。JT様・博報堂様と共同研究し、CESアワードを受賞したfufulyをご存知の方もいらっしゃり、CESの注目度の高さを再認識いたしました。
IoTシステム開発や
ロボット活用・開発のお困りごとは
ユカイ工学にお任せください