多拠点・複数台管理を可能にするクラウド連携システム ~次世代照明ランターナの新しい価値創造~

2025/9 インタビュー・イベントレポート

[お話を伺った方]
パナソニック株式会社 エレクトリックワークス社
ソリューションエンジニアリング本部
Well-Being事業開発室 Wellソリューション企画・開発・商品部
大島 弘嗣様

自由なデザインを映し出す次世代照明、ランターナ。これまでの売り切り中心のビジネスモデルを刷新しただけでなく、光と映像を組み合わせ、クラウドを通じて人と人、人と場所を結び付ける新たな価値を提供しています。ユカイ工学では、業務システムのアップデートとして、遠隔から複数台・多拠点へのコンテンツ一括配信や、稼働状況・コンテンツ再生回数などの遠隔監視のシステム構築を担当しました。


– ユカイ工学への開発相談のきっかけは、BOCCO emoでの実績。

大島様:
ユカイさんは、製品やサ-ビスを生み出すスタートアップとしてとても有名ですよね。当社内にQooboがあったり、役員をはじめ、社内でも認知度が高かったです。甘噛みハムハムやQooboといった、面白いロボットの他に、家族をつなぐコミュニケーションロボットのBOCCO emoでクラウドの開発や運用までを含めた自社サービスを展開しており、その点が今回のアップデート内容と技術的に類似しており、依頼を決めました。

– 会社の制度を活用せず、同期と2人でランターナ事業を立ち上げ。

大島様:
私がパナソニックに入社して間もない頃から「従来の照明の枠にとどまらず、新しい体験を届けたい、イノベーションを起こしたい」と思っていました。照明と映像を掛け合わせることで、人々の生活や空間により大きな豊かさを生み出せると考えたんです。
会社の新規事業開発支援などの制度も使わず、作りたい人が集まってやっている、最初は小さな草の根活動として始めました。社内で少しずつ認知され、次第に正式なテーマとして取り上げられるようになりました。そして、クラウドを通じて映像やコンテンツを配信できる仕組みを構築するところまで発展しました。
パナソニックは従来、“売り切り型”のビジネスが中心でした。しかし、ランターナは“つながり続ける”リカーリングモデルの先駆けとなる可能性があります。経営層もこの新しい取り組みに可能性を感じ、様々な支援をしてくれました。

– ランターナを検討して早10年。ステージ毎の面白みを感じながら、進む日々。

大島様:
最初の頃は影も形もないところだったので、何かちょっとでも形になったら面白いという状況でした。今はありがたいことに事業化ができたので、数字に追われたり人を動かしたり、迷惑をかけてしまったり…取り組む内容がステージ毎に異なるので、面白みを感じながら取り組めています。
大企業で新規事業というと3年程でテーマが消えることが多いです。私の場合はこれまでの部署異動時もランターナの企画者としての役割を維持したまま、10年以上推進し続けています。良くも悪くも、私と同期の2人に紐づいたプロジェクトだったことと、周囲の人に本当に恵まれていた結果、こんなにも長く事業の種を持ち続けられているんだと思います。

– ノウハウがある開発パートナーだったからこそ、アジャイルに開発を進められた。

大島様:
クラウドをベースとしたサービスの立ち上げのノウハウや技術力を持ったユカイさんと一緒に実現できたところが一番大きかったですね。一方で苦労したのは、スケジュールがタイトだったため仕様が固まらないまま開発を進めざるを得なかったことです。結果的にはアジャイル的に進める形になりましたが、最初は多賀谷さんに負担をかけてしまったと思います。


 

ユカイ工学・多賀谷:
仕様が大変複雑だったことと、開発しながら気づくところが多々ありましたが、その分フットワーク軽く進められたと思います。少数精鋭の体制で、外部の専門知識を持った方も加わりながら進められたのは良かった点ですね。大手のSIerに頼んでいたら、コストも時間も何倍もかかっていたと思います。

 


 

– 空間の世界観を伝える右脳と、お客様に情報を伝える左脳をもつ、ランターナ。

大島様:
ランターナには特長が2つあります。ひとつは空間演出。光と映像で空間に独自の世界観を生み出し、ホテルや商談スペース、イベントなどに彩りを添えます。もうひとつは情報伝達。美しい演出と同時に必要な情報を自然に届けることができます。私たちはこれを「右脳」と「左脳」と呼んでおり、感性と理性の両方に訴える照明体験を社会に当たり前のものとして広めたいです。

今はオフィスのウェルビーイングさを重視する傾向も追い風となり、実際にオフィスでの活用事例も多いです。例えばランターナが従業員のためになる情報を発信する、といった空間演出をしています。ホテル、商業施設、イベントなど、照明がある場所ならどこでも活用可能ですので、今後はさらに多くの業界に広げていきたいですね。また、ランターナは導入先ごとに価値を伝える必要があるソリューション型の商材です。開発者自身も現場に立ち、体験を届け続け、その結果ビジネスとしてスケールさせていきたいと思っています。

ランターナ公式サイト
https://www2.panasonic.biz/jp/solution/office/genre/lanterna/

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