第16回オートモーティブワールド イベントレポート

2024/2 インタビュー・イベントレポート


2024年1月に開催された自動車業界における先端テーマの最新技術が一堂に介するクルマの先端技術展「第16回 オートモーティブ ワールド」に出展しました。
今回のブースでは、BOCCO emoを利用した安全運転支援の取り組みとして、運転中においての注意喚起、眠気防止、急ブレーキ検知など、Chat GPTを連携したロボットとの対話やセンサ連携による新しい乗車体験をご紹介しました。その他、クルマと人間のインターフェース(HMI:ヒューマンマシンインターフェース)に関する第一人者・名古屋大学 田中貴紘先生の研究内容の紹介の他、グローバルに採用が進むDSP Concepts社の高度な音声処理技術を体験いただきました。
本レポートは自動車業界にて新規事業を検討している担当者様や、音声認識精度の向上を検討されている担当者様に向けてまとめております。

 

■車内空間に何か仕掛けを

昨年に続き多くの方が興味を示してくださったのが、BOCCO emoを車室に置くことでした。BOCCO emoはハンズフリーで操作ができるため、運転中に両手がふさがるドライバーでも操作ができ、眠気がさしたときや長時間の運転となったときに、生成AIと連携したBOCCO emoと面白い話をしたり、愚痴を聞いてもらったりと、ロボットが持つ運転サポート効果についてお伝えさせていただきました。
またドライバーに加え同乗者にもより良い体験を提供するため、生成AIとの対話機能やセラピーロボットに使われている技術を活用したいお客様も一定数いらっしゃいました。

 

■車載音声認識に強いDSP社との協業

また、本展示会では今後BOCCO emoにも搭載を検討しているDSP Concepts社の高性能の音声認識処理技術をデモ展示しました。下記動画では固定方向からの音声をカットし、話者の発話内容だけをテキスト化する技術を紹介しています。
DSP社のデモ動画はこちら

DSP社はオーディオフロントエンドのソフトウェア会社で、車室や住環境において人の声を聞き取りやすく処理する技術を持っています。

また音声処理をPC上のGUIでノーコードで記述できたり、音声処理を実行しながらリアルタイムに音の調整を行うことも可能なので、集音性能能向上をスピーディーかつ柔軟性高く実施する支援サービスが提供できるようになりました。車、家電、ゲーム機、ロボットなど、幅広い用途で音声認識を求められる製品に搭載されはじめ、導入実績も増え続けています。
ユカイ工学は、ロボットのインタラクションや発話内容の他、音声認識を使うことに強みを持っておりますので、DSP社のソリューションを活用したモノづくりをご支援します。
DSP社との協業プレスリリースはこちら

■ロボットが同乗者”感”を出す大切さ

名古屋大学の田中先生は、高齢者が運転する車にコミュニケーションロボットを同乗させ、安全運転をサポートする研究に取り組んでいらっしゃいます。実際にBOCCO emoを同乗させて公道で実験を行いました。
公道での実験の様子はこちら

高齢者ドライバーは「いつも車/人が来ないから見ない」といった慣れによる過信や、「運転への自信度の増加」が見られるそうです。同乗者から運転中に、運転に対してあれこれ言われるとイラっとしてしまうことはありますよね。「もうすぐ一時停止だよ」「ここの制限速度は何キロかな?」等、同乗者に代わってBOCCO emoが代弁してくれれば、安全運転しなくちゃいけないかなと思える世界観をご紹介しました。

 

■まとめ

実用性メインのサービスや監視カメラが多い中、弊社のかわいいコミュニケーションロボットBOCCO emoを車に同乗させて安全運転に役立てるといった展示内容は、国内外のお客様の目を引いていたように思います。昨年と比べて車室空間のあり方を考えているお客様が増えているように感じました。車というプライベート空間に、ユカイ工学らしいエモーショナルな要素を組み込める日がくるといいなと妄想が膨らむ3日間でした。

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