オフィスを楽しく快適に過ごせる空間にするプロダクトとは? アイデア出しでは終わらない、ユカイなワークショップ事例

2023/10 インタビュー・イベントレポート

[お話を伺った方]
コクヨ株式会社 ワークプレイス事業本部 ものづくり本部革新センター テクニカルグループ
田畑 秀一郎 様

 
– 部署でどんな取り組みをされているか、教えてください。

私たちは、コクヨ株式会社のワークプレイス事業本部ものづくり本部の中の革新センターという部署に所属しています。
主にオフィス家具の開発を行っているのですが、通常オフィス家具の開発と言えば、イスはイスの開発、デスクはデスクの開発と言ったようにそれぞれの商品群ごとに開発担当がいます。
我々の部署は要素開発といって、新しい素材や機構などを2~3年先の商品開発につなげる為の開発を日々行っている部署になります。また、ワークプレイス事業本部では家具だけでなく、それが使われる空間も含めてオフィスを丸ごと提案する事業を行っています。

 
– どのような経緯でワークショップ実施に至ったのでしょうか?

私たちは、要素開発の過程で年に数回、パッションゲート(=技術報告会)を実施しています。
これは研究してきた要素や新しい着眼点をもって発案したアイデアをもって技術を提案する場で、商品開発メンバーや関連する役員等が参加します。
この提案の為のアイデア出しが大変で、なかなか斬新なアイデアが生まれず、最近特にありきたりのアイデアに陥りがちでした。

 
– 当社から連絡させていただいたとき、どんな期待がありましたか?
また、当社のことをご存知でしたか?

ユカイさんのことは、数年前にしっぽクッションのQooboを展示会で見て、初めて知りました。ブースにはすごい人だかりができていたのを覚えています。
ユカイさんの商品はネットなどで目にする事も多いですし、定期的に配信メールを頂いたりもしていたので、どんな事をやっておられるのかも知っていました。
すごく面白いアイデアを出される会社だと認識しており、こんな会社と協業で何かできたら新しい商品が生まれそうだなと常々思っていました。

 
– 今回のワークショップではアイデア出しから、簡単なプロトタイプ作りまでを実施しました。参加者の反応はいかがでしたか?

今回のワークショップのお題は「オフィスを楽しく快適に過ごせる空間にするプロダクト」。弊社からはデザイナー3名、技術者3名の6名で参加させていただきました。
単にアイデアを出すだけではなく、それぞれのアイデアに対してメンバーで深くディスカッションしブラッシュアップしていく流れで、
ユカイさんのメンバーも一緒にサポートしていただきながら進行していきました。
これまで受けてきたアイデア出しセミナー等では、アイデアの出し方を中心に教わることが多かったですが、このワークショップでは実際にアイデア出しを行い、
それぞれのアイデアについてメンバーで深くディスカッションをし、ブラッシュアップしていく流れで、その過程を一緒にサポートしていただきました。
特に、ユカイさんが「それはいいですね!」と上手に褒めてくれるので、どんどん楽しく気持ちよく発言ができ、皆のアイデアも膨らんでいったようでした。
必然的に面白いアイデアにつながっていたかもしれません。


 
今回のワークショップでは、みんなが出したアイデアをチームごとで選択し、ブラッシュアップして最後のプロトタイプを発表する形をとっていただきました。
プロトタイプ作成にはユカイさんのメンバーが一同に集まって、センサやモーターを選んだり、ソフトを組んだり、
あれよあれよという間に動くモデルが出来上がっていく状況に参加メンバーは感嘆の一言でした。
我々もアイデアをプロトタイプにすることは通常良くやっているのですが、動かないものが多いです。
今回のように電気で動くプロトタイプはとても我々には新鮮で、こんな事も出来るんだと皆も新しい境地を感じたのではないかなと思いました。

 
– 今後の展望などを教えてください。
今回のワークショップを通じて、電気を使う事で、家具への新しいアイデアが膨らむことを実感し、その実現技術もそんなにハードルが高くないことも実感しました。
今後のアイデア出しで、今日の経験を生かした新しい家具のアイデアが生まれ、その製品化に向けてユカイさんとの協業の流れが出来たら、素晴らしいのではないかなと思っております。

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