日本では高齢者の飲み忘れなどによる「残薬」が大きな課題となっており、その総額は年間約475億円にも上るといわれています。この問題に対し、中外製薬、セコム医療システム、セコム、ユカイ工学の4社が協力し、デジタル技術を活用した解決策を模索しました。
実証実験では、参加者に「Amazon Echo Dot」または「BOCCO emo」とIoTお薬カレンダー「かれん」を提供し、服薬時間を音声でリマインドを行いました。「BOCCO emo」は、声かけだけでなく、飲めたことを褒めるなどのフィードバックも行い、より自然な形で服薬習慣をサポートしました。
この取り組みにより、服薬の定着だけでなく、家族や医療従事者との情報共有がスムーズになり、安心感のある服薬管理が実現できる可能性が示されています。ロボットとIoTを組み合わせた新しいアプローチが、今後の医療サポートの選択肢として期待されています。