昨今、住宅型老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅が増加傾向にありますが、入居して数年が経過すると入居者も高齢化し、部屋の管理や生活に支障が生じることで、個別のケアが必要になってきます。特に、居室の温度モニタリング、服薬や水分摂取等の声掛け、食事の案内、室内換気や清掃支援など、限られたスタッフで細やかな管理や対応を求められる業務負荷は、心理的にも肉体的にも大きな割合を占めています。
そこで、BOCCO emoと、マクニカの空気質センシング技術「AiryQonnect」を活用した、介護施設における業務負担軽減と入居者の生活環境改善の取り組みの実証実験を行いました。BOCCO emoが適切なタイミングで入居者へ声掛けを行った結果、入居者の行動変容を促し、スタッフの負担軽減に寄与する可能性が示されました。
ロボットとセンサ技術を組み合わせることで、介護現場の業務効率向上と入居者のQOL向上を両立する新たなソリューションとして期待されています。