ユカイ工学、マクニカと協業。住宅型老人ホームの介護施設スタッフや入居者の安心・便利を支える実証実験に「BOCCO emo」を活用!

2023/3/14 ニュース

神奈川県のビジネスアクセラレータープログラム「BAK NEW NORMAL PROJECT 2022」に採択

「ロボティクスで、世界をユカイに。」を掲げ、数多くのコミュニケーションロボットやIoTプロダクトを企画・開発するユカイ工学株式会社(本社:東京都新宿区、代表:青木 俊介)は、株式会社マクニカ(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:原 一将)と協業し、「コロナ禍と共存する介護施設の入居者やスタッフの安心・便利を支えるBOCCO emo × マクニカセンサープロジェクト」の実証実験を2023年3月14日(火)より開始いたします。

本実証実験は、神奈川県が運営する、ポストコロナを見据えた新たな事業連携プロジェクト「BAK NEW NORMAL PROJECT 2022」*において大企業提示テーマ型募集にて採択されたもので、神奈川県内の介護施設を運営する聖隷藤沢ウェルフェアタウン、ヴィンテージ・ヴィラ横浜の協力のもと行われます。

*「BAK NEW NORMAL PROJECT 2022」:https://www.pref.kanagawa.jp/docs/sr4/cnt/f537611/bak01.html#bak2022

背景
住宅型老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅の特性として、居住空間は個室が中心で、入居時には自立した生活が送れる、または少し生活が心配な入居者が大半を占め、常駐スタッフ数も少ないことが一般的です。

しかし、入居して数年が経過すると入居者も高齢化し、介護度が上がるにつれ、部屋の管理や生活に支障が生じることで、個別のケアが必要になってきます。そこで生じる課題として、そもそもの施設の成り立ちから施設構造やスタッフ数等、限られた条件の中でサービスを提供していることがわかりました。

特に、居室の温度モニタリング、服薬や水分摂取等の声掛け、食事の案内、室内換気や清掃支援など、限られたスタッフで細やかな管理や対応を求められる業務負荷は、心理的にも肉体的にも大きな割合を占めています。

こうした背景から、各介護施設では新しいテクノロジーを活用し、より迅速に入居者の変化や異常を感知できる方法やスタッフの業務負荷軽減策を検討していたところ、気軽に宅内への設置ができ、誰もが簡単に操作できる親しみやすいデザインやインタラクションの「BOCCO emo」の活用に至りました。

実証実験の概要

コロナ禍と共存する介護施設の入居者やスタッフの安心・便利を支えるBOCCO emo×マクニカセンサー

ユカイ工学のコミュニケーションロボット「BOCCO emo」と、マクニカが有する空気質センシング技術 「AiryQonnect」※を連携させることで、介護施設の入居者やスタッフに施設内の状況を通知し、業務環境を改善する実証を行います。これにより、コミュニケーションロボットによる入居者やスタッフの安全・安心を提供するサービスの創出を目指します。

具体的には、介護付有料老人ホーム「聖隷藤沢ウェルフェアタウン」および、「ヴィンテージ・ヴィラ横浜」において、約10名の入居者にご協力を頂き、「BOCCO emo」と「AiryQonnect」を各居室に設置。環境情報をセンサーでモニタリングすると共に、ロボットを通して入居者への服薬や室温管理・換気や水分摂取などの声掛けを行います。また、スタッフに対しては居室の温度・湿度を含めた空気質状況の可視化を行うことで、入居者自身の自律的な生活への貢献、ならびに、スタッフの業務負担軽減の可能性について検証します。

※AiryQonnect:温湿度、CO2、TVOCガス、PM2.5など空気環境を計測できる空気質ソリューション
詳細ページ:https://www.macnica.co.jp/go/airyqonnect.html

1.実施協力者
介護施設にお住まいの高齢者(2施設・各5世帯)に今回の実証実験のモニターになってもらい、施設スタッフとのコミュニケーションに活用します。

施設紹介

聖隷藤沢ウェルフェアタウン
形態:住宅型有料老人ホーム、介護付有料老人ホーム、特別養護老人ホーム、通所介護、訪問介護、訪問看護、在宅支援事業所を含む高齢者複合施設
所在地:神奈川県藤沢市大庭5526-2
https://www.seirei.or.jp/welfare/
 

ヴィンテージ・ヴィラ横浜
形態:介護付有料老人ホーム
所在地:横浜市旭区
https://vintage-villa.net/yokohama/

2.実施スケジュール(今後の予定も含む)
2022年9月 介護施設へのヒアリング実施
2022年12月 介護施設による協力モニターの選定、並びにスタッフ向け支援内容の協議
2023年1月上旬 スタッフ向けの操作説明
2023年3月上旬 協力モニターへの操作説明とモニター宅へロボット設置、実証実験開始
2023年4月下旬 実証実験の終了、振返りと事業化検討 

3.その他
・今回の実証実験に必要な費用は神奈川県が負担します。ロボット利用に係る協力モニターの費用は無料です。
・当実証実験で活用している空気質センサ「AiryQonnect」と「BOCCO emo」の連携デモを、展示会「CareTEX東京’23」(会期:2023年3月22〜24日/会場:東京ビックサイト南館)で体験いただけます。
CareTEX東京’23:http://caretex.jp/1208

【取組のイメージ】

「ビジネスアクセラレーターかながわ(BAK)」について

神奈川県では、県内に拠点を持つパートナー企業と質の高いベンチャー企業による事業連携プロジェクトの創出と、オープンイノベーションに向けたコミュニティ形成を目的として、パートナー企業・ベンチャー企業・研究機関・支援機関等に参画いただく協議会「BAK」を主催しています(参加企業501社:2022年9月時点)。

BAKでは、企業が抱える課題や実現したいテーマに基づき、パートナー企業等とベンチャー企業のマッチングを行い、事業化に向けた支援を行っています。

公式サイト:https://www.pref.kanagawa.jp/docs/sr4/cnt/f537611/bak01.html

BOCCO emoについて

BOCCO emoは、感情表現豊かな家族をつなぐコミュニケーションロボットです。様々な情報を届け、家族の一員として振る舞います。音声メッセージの送受信やリマインド機能、天気情報の配信、ハンズフリー対話、人が近くにいるかのセンシングも可能です。専用のBOCCO emoアプリでは、家族内でのメッセージのやりとりや、センサの反応を確認することができます。BOCCO emoから送った声はスマホに音声とテキストで届き、スマホから送った声や文字はBOCCO emoがしゃべってお知らせしてくれます。また、APIによるシステム連携で様々なサービスと連動し、生活者に寄り添った取り組みを実現します。簡単な操作で家庭内や外部サービスとコミュニケーションを取ることができます。

BOCCO emo 公式サイト
https://www.bocco.me/

BOCCO emo APIs
https://biz.ux-xu.com/

企業情報

株式会社マクニカ

マクニカは、1972 年の設立以来、最先端の半導体、電子デバイス、ネットワーク、サイバーセキュリティ商品に技術的付加価値を加えて提供してきました。従来からの強みであるグローバルにおける最先端テクノロジーのソーシング力と技術企画力をベースに、AI/IoT、自動運転、ロボットなどの分野で新たなビジネスを展開しています。「Co.Tomorrowing」をスローガンに、最先端のテクノロジーとマクニカが持つインテリジェンスをつなぎ、ユニークなサービス・ソリューションを提供する存在として、社会的価値を生み出し未来社会の発展へ貢献していきます。当社は、横浜に本社を構え、世界24か国/地域80拠点をベースにグローバルなビジネスを展開しています。
Webサイト:https://www.macnica.co.jp

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