広島県呉市の島しょ部に暮らす高齢者の見守り支援の実証実験に「BOCCO emo」を活用

2023/2/16 ニュース

先端技術で解決する提案を募集し、社会実装につなげていく「スマートチャレンジくれ」の実証実験にユカイ工学のファミリーロボット「BOCCO emo」を活用

「ロボティクスで、世界をユカイに。」を掲げ、数多くのコミュニケーションロボットやIoTプロダクトを企画・開発するユカイ工学株式会社(本社:東京都新宿区、代表:青木 俊介)が提供するファミリーロボット「BOCCO emo」(ボッコ エモ)が、広島県呉市の地域課題に対して、民間事業者等から先端技術で解決する提案を募集し、社会実装につなげていく「スマートチャレンジくれ」※の取組の一環として行われる実証実験に活用されることになりました。本実証実験はコミュニケーションロボットを使った高齢者の見守り支援の有用性を検証するものであり、呉市社会福祉協議会の協力のもと行われます。

※ 「スマートチャレンジくれ」:https://www.city.kure.lg.jp/soshiki/36/smart-challenge.html

 

背景

広島県呉市は、瀬戸内海のほぼ中央部、広島県の南西部に位置し、瀬戸内海に面する陸地部と、倉橋島や安芸灘諸島などの島しょ部で構成される気候温和で自然環境に恵まれた都市です。
全国的に少子高齢化が進んでいる中、呉市においても地域の人口減少や高齢化等に伴い、高齢者の独り暮らし世帯の増加、認知症等の進行などにより、高齢者や障害者等の支援を必要とする方々が増えています。こうした支援を必要とする方と地域との関わりが希薄となれば、体調が急変した際にも助けを求めることができず、孤独死となるケースが懸念されます。要支援者の孤立を防止するためには、近隣住民や自治会等などによる見守り活動など、多くの人々が関わる地域全体としての取組が必要ですが、地域との関わりを拒むなど状況を把握できないケースも発生しています。

こうした背景から見守り体制の強化に取り組む中、新技術の活用により、より迅速に要支援者の変化や異常を感知できる方法を検討していたところ、宅内への設置や誰もが簡単に操作でき、親しみやすいデザインやインタラクションの「BOCCO emo」の活用に至りました。

 

実証実験の概要

コミュニケーションロボットが、スマートフォンやデジタル機器の操作に不慣れな高齢者等の日常生活における見守りや生活習慣の改善支援につながるかどうか、有効性を検証することとしています。

具体的には、コミュニケーションロボットの機能を使って、次のような支援を行うこととしています。
・リマインド機能の活用:服薬の確認や予定日のプッシュ通知等による生活支援
・各センサ機能の活用:ロボットと連動した人感センサ等による室内環境(温度や照度等)の確認機能を使った遠隔での見守り支援
・メッセージ機能の活用:遠方に住むご家族との双方向の連絡

1 実施協力者
安芸灘地域にお住まいの単身高齢者等(5世帯)に今回の実証実験の協力モニターになってもらい、呉市社会福祉協議会がコミュニケーションロボットを使った各支援を実施します。

2 実施スケジュール(今後の予定含む)
令和4年11月上旬 呉市社会福祉協議会による協力モニターの選定
     12月   呉市社会福祉協議会職員と支援内容の協議
令和5年1月下旬   ロボットの各機能設定及び協力モニターへの操作説明
令和5年2月上旬   協力モニター宅へのロボット設置、実証実験開始

3 その他
今回の実証実験に必要な費用は呉市が負担します。ロボットの利用に係る協力モニターの費用は無料です。

 

【取組のイメージ】

 

BOCCO emoについて

BOCCO emoは、感情表現豊かな家族をつなぐコミュニケーションロボットです。様々な情報を届け、家族の一員として振る舞います。音声メッセージの送受信やリマインド機能、天気情報の配信、ハンズフリー対話、人が近くにいるかのセンシングも可能です。専用のBOCCO emoアプリでは、家族内でのメッセージのやりとりや、センサの反応を確認することができます。BOCCO emoから送った声はスマホに音声とテキストで届き、スマホから送った声や文字はBOCCO emoがしゃべってお知らせしてくれます。また、APIによるシステム連携で様々なサービスと連動し、生活者に寄り添った取り組みを実現します。簡単な操作で家庭内や外部サービスとコミュニケーションを取ることができます。

BOCCO emo 公式サイト
https://www.bocco.me/

BOCCO emo APIs
https://biz.ux-xu.com/

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