人口の高齢化が加速する香港のヘルスケア・高齢者向けサービス市場に、しっぽロボット「Qoobo」が参入!ペットが飼いたくても飼えない住宅事情にも一手

2019/12/2 ニュース

ユカイ工学株式会社は、 香港を代表する大手医療機器販売業者であるKerry Medicalを通して、 香港のヘルスケア・高齢者向けサービス市場にしっぽのついたクッション型セラピーロボット「Qoobo」の販売を開始いたします。

撫で方によって尻尾の振り方が変わるQooboは、 ペットを飼いたくても飼えない人や、 日々の生活の中で癒しを求める人に向けて、 ユカイ工学独自のロボティクス技術を活かして開発しました。 2017年10月の発表後、 国内外のメディアやインターネット上で話題となり、 2018年11月に発売を開始し、 累計販売数は1万匹以上。 ファンの声を活かした新色「シルキーブラック」を2019年11月1日より発売開始しました。

現在の香港の高齢者人口、 ペット事情は?
香港の政府統計によると、 65歳以上の方は、 2011年には人口の13.3%、 2018年には人口の17.9%、 そして、 2036年には人口の31.1%になると予測されています。 人口の高齢化は今後20年で顕著に加速し、 医療および介護の需要は増加し続けています。 昨今の流れを受け、 政府のバックアップ体制の中、 新しい老人ホームや高齢者住宅が今後増加する予定です。

また、 ペット事情としては、 24万世帯が犬や猫を飼っており、 香港の全世帯の9.4%を占めています。 高層マンションが多いイメージの香港にも関わらず、 そのほとんどが民間住宅であることから、 マンションでのペット飼育の難しさやトラブル事情が伺えます。

香港の高齢化社会・ペットの住宅事情に、 しっぽロボット「Qoobo」の需要高まる
香港では昨年、 2018年からスマート製品やコミュニケーションロボットは、 今後成長していく分野として話題となっています。 Qooboは、 ストレス減少効果や高齢者を対象とした実証実験でポジティブ効果が認められるなど、 本物の動物と似た尻尾の動きや可愛さだけでなく、 幅広い層に心理的な癒しを届け、 アニマルセラピー的効果も期待されるペットロボットとして注目されています。

2019年11月21日(木)~24日に香港で開催された、 革新的なテクノロジーやアイデアを高齢者の生活の質を向上させるために活用するサービスや製品が一同に会する展示会「2019GIES(Gerontech and Innovation Expo cum Summit)」のKerry Medicalブースにて、 Qooboを展示し、 来場者から多くの反響を得て、 今後Qooboを香港のNGO老人ホーム、 有料老人ホーム、 NGO障害者用ホステルなどに向け、 幅広い認知拡大を目指します。 他にも香港最大の職業教育、 トレーニング、 専門能力開発グループであるVTC(Vocational Training Council)や、 香港の伝統校のひとつである嶺南大学などの施設と協力し、 Qooboをスマートコーナーで展示および販売を予定しています。

また、 ヘルスケアやリハビリテーション製品などを取り扱うオンラインストアやIoTや最新テクノロジーを活用した高齢者向けサービスを提供する会社等でも取り扱いを開始する予定です。

Kerry Medicalがユカイ工学に期待すること
「Qooboは、 ユカイ工学と協力する最初の製品です。 この市場を発展させるために長期的な関係を持つことができると期待しています。 私たちは、 HKビジネスを成長させ、 その後、 ビジネスをグレートベイエリアと大中華圏に拡大します。 一緒に成長しましょう。 」

『KERRY MEDICAL LTD.』は、 「人々の生活を革新し、 真の変化をもたらす」というビジョンを共有する世界クラスの企業と提携することにより、 香港とマカオの医療専門家と革新的な医療機器を提供しています。 世界中のパートナーと協力して、 ヘルスケアと養護施設の専門家と緊密に連携して、 最高水準の患者ケアを確保しています。

医薬品の流通は、 Kerry Logisticsのメンバー企業であるKerry Medicalが中心に行なっています。 35年以上の実績を持つKerry Medicalは、 リーダーおよび優秀なチームを通じて最高のテクノロジーを提供できる香港とマカオの大手医療機器会社になることをお約束します。 心臓血管、 リハビリテーション、 病院、 プライベートクリニック、 エンジニアリングサービス、 マーケティング、 事業開発、 RAQA、 カスタマーサービス、 および運用チームで構成され、 MDCO、 販売およびマーケティング、 4PLサービスなどを提供する多くの国に、 幅広いサービスを提供するディストリビューターです。

 

Qooboの歩み
2017年10月の発表からわずか1週間で動画再生数1000万回を突破し、 クラウドファンディングプロジェクトでは目標額の247%(12,360,156円)を達成。 国内外の多くのメディアでも話題となった「Qoobo」は、 発表から約1年の開発期間を経て、 2018年11月より一般発売を開始。
2017年12月末から予約販売サイトで世界中から受付を開始し、 発売前時点で国内外からの予約・受注数は併せて5000匹を突破。 一般販売開始後、 AmazonのコミュニケーションロボットカテゴリーでAmazon売れ筋ランキング1位(2018年12月30日~2019年1月5日実績)を達成。 発売から約半年で出荷台数は1万匹を超えた。 (2019年6月時点)
また、 2018年度GOOD DESIGN賞「グッドデザイン・ベスト100」をはじめとする多くの賞を受賞し、 発売後も購入者によるSNSでの投稿や、 メディア、 店頭でも多くの反響を得ており、 ユーザーのコミュ二ティーが広がっています。

受賞歴
<2018年度>
GOOD DESIGN賞「グッドデザイン・ベスト100」
<2019年度>
Red Dot Award「Product Design 2019」
Design Intelligence Award (DIA)入賞

Qooboによるストレスオフ効果やポジティブ反応効果を実証
10代~30代の男女38人に対して、 Qooboの有無による心理状態評価を実施した結果、 「Qooboを持った場合」は「Qooboを持っていない場合」と比較して、 ストレス軽減効果を持つことが示されました。

また、 特別養護老人ホームおよび介護老人保健施設の男女40名に対して、 Qooboのしっぽの動きによる効果を検証しました。 その結果、 「動くしっぽ」へのポジティブ反応効果が長時間継続することが示されました。

Qoobo開発ストーリー
「疲れて家に帰った時、 癒やしの存在が家にいてくれたら…」というスタッフの想いをきっかけにプロジェクトがスタート。 犬や猫のように癒やしを与えてくれるロボットをつくろうと、 動物の「しっぽ」に着目しQooboを開発しました。 開発にあたっては、 膝に乗せたり抱き上げたりするときにちょうどいい重さ・サイズ感や撫でた時の気持ちのいい手触りにこだわりました。 また、 実際のしっぽを研究し、 その動きを再現する機構やプログラムの開発を行いました。

Qoobo購入者データ
日本、 アメリカをはじめ、 世界中からの予約が殺到。 性別問わず、 バランスのよい需要の高まりがあるのが特徴的。 (shopify予約者属性データ※2018年8月末時点)

Qooboの中身・機構について
まるで生物のようにしなやかに豊かな表現ができるよう、 しっぽの構造には、 数多くの実験と試作を繰り返してきました。 できるだけ自然な動きが再現できるよう、 各部分ごとに最適な素材を選択し、 しっぽの部分ごとに美しくしなるように調整しています。 また、 いろいろな環境で人と過ごすことを考え、 耐久性も考慮されています。

製品名の由来
「Qoobo」(クーボ)は、 フランス語で“しっぽ”を意味する「クー(Queue)」と「ロボット(Robot)」を結びつけた名称です。

製品概要
製品名:しっぽのついたクッション型セラピーロボット「Qoobo」(クーボ)
サイズ:幅320×高さ150×奥行き520 (mm)
重量:約1000g
価格:12,000円(税抜)/149USD/930~1000香港ドル(予定)
電源:充電池(ニッケル水素充電池)
付属品:取扱説明書・保証書・充電ケーブル・ACアダプター
(日本国内専用※アメリカ・韓国・香港販売分は専用アダプタ等同梱)
電池持ち時間:約 8 時間 (稼働頻度による)

公式ページ: https://qoobo.info/

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