共感する対話エンジン「ロボット言語」の共同開発プロジェクトを開始!

2019/7/30 ニュース

シーマン誕生から20年。AI会話エンジン開発の先駆者・斎藤由多加氏と
コミュニケーションロボット「BOCCO emo」開発のユカイ工学が共同開発スタート

「ロボティクスで、世界をユカイに。」を掲げ、コミュニケーションロボットなどを企画・開発・販売するユカイ工学株式会社と、日本語の口語ベースの人工会話エンジンを開発するベンチャー企業であるシーマン人工知能研究所は、来るべきロボティクス時代に向けて業務提携することを発表致します。

両社は、下記の業務で協働いたします。

 

共感する対話エンジン「ロボット言語」の開発

業務提携の一点は、2020年初旬のサービス開始を目指してユカイ工学が開発を進めている次世代版コミュニケーションロボット「BOCCO emo」上で動作する対話エンジン「ロボット言語」の両社での共同開発です。

これは、ゲーム「シーマン」の発売二十周年を記念して両社が決定したもので(「シーマン」は1999年7月29日発売)、シーマン人工知能研究所のクリエーターがエンターテイメント性の高い会話開発のノウハウを、次世代ロボット「BOCCO emo」に生かしていくというものです。

基礎技術としての音声認識技術は確立され、マーケットも成熟しつつあります。しかし、それを搭載した対話エンジンと実世界での人と人とのコミュニケーションを比べた時、今なお大きな隔たりがあります。この度、シーマン人工知能研究所とユカイ工学では、「共感」を一つのキーワードとして、対話エンジン、デバイス、ユーザ体験のアップグレードに挑みます。

ロボット言語の第一歩として、独自の文法体系を持つ原始的な音声言語を開発し、「BOCCO emo」 に搭載、ユーザーはロボットとの共同生活を通じて次第にロボットの意図を理解するようになる体験を目指します。これは、語学能力が開拓される原始過程そのものの追体験であり、コミュニケーション能力開発の基本ともいうべきプロセスです。

ユカイ工学が力を入れている、「ロボットによる感情表現」もこの会話学習体験に大きく作用しており、学習工程と情緒教育の二面性を実現する、全く新しい同居型体験ロボットとなる予定です。

開発スケジュール予定:
–  会話エンジンの共同開発を開始(2019年夏)
– 「BOCCO emo」サービスリリース(2020年初旬予定)
– 「BOCCO emo」への会話エンジン搭載開始(2020年予定)

 

ユカイ工学による、シーマンの「日本語会話生成エンジン」販売代理店業務の展開

二点目は、シーマン人工知能研究所が発表する「日本語会話生成エンジン」(2020年中リリース予定)を、ユカイ工学が販売していく代理店事業展開を予定しています。

シーマン人工知能研究所が2017年から開発している「オギルビー」という名称の自律型会話エンジンを、ロボット以外の様々な機器にライセンス提供してゆくもので、同製品をユカイ工学株式会社が培ってきたマーケティング網に乗せていくという共同事業です。

シーマン人工知能研究所がソフトウェアを開発するのに対し、ユカイ工学株式会社がハードウェアの企業であることが両社の機会創造と領域拡大を期待しての事業展開となります。

シーマン人工知能研究所×ユカイ工学 共同WEBページ
http://bocco.me/emo-sandy/ 

 

 

<企業情報>

株式会社シーマン人工知能研究所 

シーマン人工知能研究所は、日本語に特化した会話エンジンを開発するために2017年に民間資本で創業された開発会社です。

現在提供されている各種スマートスピーカーは一問一答のもので、文脈や記憶が形成されるものではありませんが、私たちが開発しているものは、ユーザー個人の日々のプライバシーや感情を伴う会話の履歴、人間関係などの記憶をサポートする疑似人格エンジンです。

そのベースにあるのは、世界で200万本を超える日本初の会話型育成ゲーム「シーマン」シリーズの開発で得られた会話開発の知見ですが、当研究所が目指している自律型人工会話エンジンはゲーム向けのものではなく、会話で操作、情報取得を目的とする機器全般向けに提供できるバッケージサービスで、今後パートナー企業との提携や顧客企業との連携、第三者割当て増資などを通じて、2020年を目途にサービス体制の確立を目指しています。

株式会社シーマン人工知能研究所 
代表取締役:斎藤 由多加
本社:東京都港区西麻布1-4-38 千歳ビル3階 
TEL:03-6434-9461
URL:www.seaman.ai

もどる